やや丸みを帯びて重心が低く、骨太で筋肉量が豊富。「クビを下げて歩くところであるとか、身体のラインであるとか、雰囲気が父のタワーオブロンドンに良く似ていて、初めて見た時から本当に良い馬だなって、そう思ったんです」とはMAXトレーニングファーム代表の中脇光さん。その思いはサマーセールに向けて馬と向き合うようになって、一層強くなっていったと言う。「安く買い叩かれるような馬ではない」と、セリでも強気の姿勢を崩さず結果的にこの秋、本馬をターファイトクラブへ提供する運びとなった。
父はスプリンターズS優勝馬。デビュー当初はマイル前後の距離を中心に使われてアーリントンCと京王杯2歳Sに勝ち、朝日杯FSでもダノンプレミアム、ステルヴィオに続く3着と力を示していたが、その資質を完全に開花させたのはスプリント路線へ矛先を向けてから。京王杯スプリングC、そしてセントウルSをレコード勝ち。スプリンターズSではマイペースで逃げたモズスーパーフレア以下を力で捻じ伏せた。種牡馬としても、初年度産駒となる現3歳世代からNHKマイルカップを制したパンジャタワーが登場してGI馬の父となり、その他にもレイピア(JRA4勝、葵ステークス3着)など、確かなスピード能力を産駒に伝えている。
母ウイニングティアラは芝1600mの新馬戦3着馬で、JRAの芝1200~1600mで6勝を挙げたオーゴンサンデーの全妹。曾祖母ダイナスマイルは新潟3歳ステークス3着馬で、さらに遡れば函館3歳S勝馬で皐月賞2着のディクターランドなどがいるファミリーだ。
「9月上旬の体重は450キロ。当然、まだ多くの伸びしろを感じますが、肩周りの筋肉量の多さや重厚感がある低重心の馬体は、いかにもスピード馬のそれです。そして、父の産駒らしく性格は真面目で、前へ前へと突き進もうとする強い気持ちの持ち主です。目指す方向性は明確です」と中脇さんが自信を深めている。
1歳8月末時点測尺
体高 155cm / 胸囲 176cm / 管囲 19.2cm